とあるウォンバット研究者の数奇な人生

とあるウォンバット研究者の数奇な人生

オーストラリアでウォンバットの病気の研究をするというあまりにも数奇な人生を選んだ日本人のお話。

第一話: ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~

自己紹介でもチラッとご紹介したように、僕はオーストラリアのタスマニア大学と言ういくぶんマニアックな場所で、動物学と言ういくぶんマニアックな分野を専攻しました。

この記事からいくつかは、僕がどんなキッカケでそこに辿り着き、そこでどんなことを勉強したかをシリーズ的な感じで何回かに分けてお話しようと、そういった趣向でございます。

これまた長くなりそうなお題を選んじまったなぁ。。。

だいたいこれ需要あんのかな。。。(弱気)

 

とにもかくにも、Here We Go!! (マリオカート風に)

 

第一話: そもそもなんで動物学を??

 

まぁ気になりますよね、これ(笑)

だって就職口少なそうだし、日本でも一般的ではないし、そもそも何なのかもよく分かんないし。。。

それでも動物学を専攻しようと思ったキッカケはなんなのか。

それは僕が4歳、まだケツの青いガキだった頃に遡ります。

 

当時ワタクシはまぁまぁ悪い小児喘息を患っておりました。

どれぐらい悪いかというと、

「あらーッ!今月は4回も幼稚園に行けまちたねー!♡」ってぐらい悪かったようです。

恐らく両親を始めいろんな大人に心配を掛けまくった手の掛かるガキでした。

つまり入院しておりました。

4歳という暴れん坊将軍真っ盛りの時期に入院ってのはもう、暇で暇でしょうがないんでしょうね。

外にも遊びに行けないし、病院内でもいつでも遊べるわけでもない。

そこで何をして楽しんでいたかというと、

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これです。動物図鑑。

 

もうね、読みふけりました。

図鑑の虫です。

当時は「マンドリル」とかいうレアなサルを知っている神童として院内で有名になり看護師さんなどに褒められるのが非常に嬉しかった記憶があります。

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マンドリル

 

あと、オウチでの時間はもっぱらアンパンマンかライオンキングを見て過ごしていました。

ライオンキングに至っては、セリフの一字一句を完コピするほどのハマり具合でした。

そう、どこまでも神童でした。

 

とまぁ、幼少期の僕はマンドリルから始まりライオンキングを通して、動物や昆虫や恐竜そして自然という「生物沼」にドップリとハマっていくのでした。

余談なのですが、小学生から中学生にかけて、毎年夏は父や友人と近所の雑木林へクワガタやカブトムシを採りに行っていました。

本当に楽しい時間で、また日本に帰ったら行きたいなぁと大人になった今、常々思っております。

 

動物以外の小中高の思い出は簡単にまとめるとサッカーしかないので割愛させていただきます。あ、でも中学と高校ではキャプテンでした。(まとまった)

 

高校2年の時、理系クラスだった僕は生物or 物理という選択を迫られます。

当然「物理とか無理ゲーだし、生物一択っしょ!」と考えていた僕ですが、教師の「生物なんか勉強しても大学も就職もないから物理を取れ」というクソみたいな脅しに分かりやすくビビり、物理を選択をしました。

あの教師、許しがたい。。。

案の定物理はいつも赤点ギリギリでした。

もはや神童でも何でもありません。

だって意味分かんねぇもんあれ。

 

そして高校3年になり、進路を考える時期になりました。

そこで、僕は家族との食卓で以下のような話をしました。

「交換留学とかできる大学に行きたいでやんす☆」

日ごろからちょくちょくそのような発言をしていたように記憶しています。

というのも、私の父は船乗りで昔は一年の半分以上は世界のどこかの海の上という人でした。(漁師ではない模様)

その影響もあり、海外に漠然とした憧れがあったようです。

そして僕がそのように進路の話を食卓で家族とした時に、

 

その父が、

何気なく、

冗談のつもりで、

ポロッと、

 

 

「そんなに海外に行きたいなら海外の大学に行けば?」

 

 

当時からアホな僕は、「あ、その手があったかー!」とスッカリ間に受け、

 

留学エージェントを探し、

どうせ海外行くなら好きなことを勉強しよう!ということで動物学な有名な大学を探し始めました。

とりあえず、相変わらず金と手間の掛かる息子で申し訳ないかぎりです。(笑)

恐らく父も自分が勧めてしまった手前、完全に引っ込みがつかなくなっちゃったんだと思います。

 

そして、いくつかの候補の中から面白そうな動物の研究をたくさんしていてフィールドワークとかが盛りだくさんのオーストラリアのタスマニア大学を選んだというわけでございます。

あんまり暑くなさそうなのも良きでした。

ただこの時は多少調べてはいたものの、オーストラリアの大学がどんなところか、はたまたタスマニアがどんなところかなど全くイメージが沸かず、僕ももちろんですが、きっと両親もかなーり不安だったと思います。

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                        ☝ここです。

 

タスマニア大学での暮らしについてはまたシリーズ続編で詳しく書きます!

 

とまぁ、タスマニア行きが決まってからは周りは大学受験に向けて猛勉強してる中、当時学年平均以下だった僕のポンコツ英語を上達させるべく、これとかこれとかをひたすらやってました。(懐かしい)

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そして、センター試験と無縁になった僕は、担任の先生からの執拗な

「おい、センター模試受けろよ」に対して

「あ、お金振り込むの忘れましたー。」という作戦を3回ぐらい使いました。

でも高3の最後には学年平均以下だった英語がちゃんと学年2位までなったので許してほしいとこですね。えぇ。(1位は帰国子女)

こうして僕はビザの手配に苦戦したり、ホストファミリーの決定にワクワクしながら、着々とタスマニアへ旅立つ準備を進めていったのでした。

 

 

はい!というわけでシリーズ第一話では、僕がタスマニアへ旅立つまでをササッとまとめてみました。

タイトルに反して、タスマニアでの生活についてはまるでノータッチになってしまってマジですみません。(笑)

もっとここを詳しくしりたい!とかそういう感想があればぜひコメントでお願いします。

でも、このシリーズがこれから動物学を学びたいと思っている人や、海外大に進学したい人の役に少しでも立てれば幸いです。

 

それでは続編をこうご期待!!